キッチンカー

2020.12.01

当社（本社）が所在する市ヶ谷駅から九段下駅に繋がる靖国通り沿いは、東京駅や新宿駅界隈のような超高層ビルはなく、こじんまりしたビルが並んでいます。
ビルに入居している飲食店も小規模な店舗が多いため、昼食時には混雑しており、すぐに入ることが出来ないこともあります。
そんな「ランチ難民」を救うべく、空き駐車場や小さい商店の軒下などにキッチンカーが多く出店し、多彩な手作り弁当が販売されています。

 

ところが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの企業でテレワークが導入されたことにより、緊急事態宣言中は人通りが極端に少なくなり、宣言明け以降も以前に比べ人の往来が少なくなっているように思います。

 

キッチンカーの店主にお聞きすると、コロナ前と後では客足が7割程度に落ち込んでおり、常連客を多く持っていないキッチンカーは、このエリアから撤退したそうです。

 

このキッチンカーが、コロナ禍以降あるところで繁盛している新聞記事を読みました。
場所はマンション群が集中している住宅街エリアで、マンションの空き駐車場や敷地の一部に出店して、在宅で仕事をして食事を作る余裕のない方の昼食として人気を集めているようです。

 

家庭内でこの話しをしたところ、家内より「毎日自宅にいられたら、夕食だけではなく昼食まで考えなくてはならない。
5～600円程度で色々なジャンルのお弁当が食べられるなら、キッチンカーを利用してもらう。」と言っていました。

 

コロナ時代で経営の苦しい飲食店の新たな店外の市場開拓として、出前専門業者との提携だけでなく、一部の自治体もキッチンカーを後押ししており、業種転換する場合の助成制度を設けている自治体もあります。

 

当社も「withコロナ」、「afterコロナ」を見据えて、マンション居住者の在宅勤務を支援できるようなビジネスを模索してきたいと考えています。