救命救急員養成講習体験記

2014.11.16

日本赤十字社の救命救急員養成講習を受講してきました。3日間のコースで、BLS(一次救命処置)と応急手当の学科・実技を学びます。
学科講義は初日のみ、あとの2日間はひたすら実技講習でした。
そして3日間にわたる実習のハイライトとして、「総合演習」≪非常事態の中で、今まで学んだことを実際の状況に合わせて活用してみる≫カリキュラムを行いました。
今回私たちに課されたミッションは、
“激震災害が発生し、当ビルも大きな被害を受けた。地域のインフラは切断され、館内の
傷病者/不明者の数は不明である。救助にあたれ”
講座の休憩時間中にいきなり、インストラクターから御触れを下されたために、私たちは慌てて部屋を飛び出しました。
ビル内はいつの間にか照明が落とされており、ベンチやストレッチャーがそこかしこに煩雑に転がっています。廊下やホールに倒れている人もいる。
どこからか「助けてくれ~痛いよ~」と聞こえてきます。
どうしよう!何からしたらいい?何が必要なんだ?!使える資材はどこにあるんだ?!何も見えなくて怖い!
演習結果はどうであったか。
恥ずかしながらほとんど右往左往するばかりで、全く効果的に動くことができませんでした。
周囲の確認や二次被害の防止、傷病者をよく観察し寄り添う、など必要不可欠な手順が、いざその時には頭からすっかり抜けてしまったのです。
救護所に傷病者を運んだのはいいけれど、毛布の上にほったらかし、などというケースもありました。
落ち着いて考えてみれば、全ては学んだ講義の中にヒントがありました。
まだまだ練習と経験が不足しているのだと痛感しました。
テキストにあることを実際にやってみると、体格差や性別によって、同じ手順でもそれぞれ違いが出てきます。
非常時下で迅速的確に判断を下し、学んだとおりを実現する、そして日ごろから多くの事態を想定し、しっかりと備えをするというのは本当に難しいです。
AEDも今は街のあちこちで見かけますし、マンション内に設置される管理組合様も増えてきましたが、いざというときにその扱いに慣れていないと、結局効果を発揮させられずに終わります。
救命救急員資格は、15歳以上の健康な人であれば、誰でも取得することができます。
たとえ一度でも、学んだことがあるのと無いのとでは、雲泥の差があります。
一人ひとりが覚悟をもって立ち向かえれば、初期救命で助かる命を飛躍的に増やすことができます。
自分の使命を自覚し、常に知識と技術の研鑽を怠らないことを忘れずにいこうと思います。
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救命救急員養成講座テキスト           普段から持ち歩いている救急用品

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