2017.07.01
マンションの外壁などでコンクリートにひびが入っているのを見たことはありませんか?
建物に利用されているコンクリートは、自重・地震・乾燥による収縮、鉄筋のサビによる爆裂現象を主な原因としてひび割れを起こすことが珍しくありません。
このことは「コンクリートは頑丈」というイメージとは裏腹に、引っ張られる力に極端に弱いという素材的特長に起因しています。
この弱点を克服し耐久性や安全性をさらに向上させる画期的なコンクリート「繊維補強セメント系複合材料」の研究開発が進んでいる旨の記事を目にしました。
コンクリートに化学合成繊維や金属繊維を適切に混入することで、ひび割れ幅の拡大を抑制し、結果として大きな引張力にも耐える、ねばり強さを持ったコンクリートが実現するとのことです。
まだまだ多くの課題が山積し研究段階ですが、実用化されればマンションをはじめとした建物の長寿命化、施工や修繕の技術向上に大きな恩恵が得られるのではと期待しています。
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