マンション管理会社のライフポート西洋 ハートふるコラム マンションは家族みんなの生活の場に

マンションは家族みんなの生活の場に

2021.10.16

新型コロナの流行発生からまもなく2年、多くの方の生活が少なからず変化しました。

テレワーク、リモート授業、イベントは中止、早く閉まる商業施設…確実に生活様式は変わりつつあります。

マンション管理をお受けする管理会社の視点でも、お客様からの『お問合せ』の内容に変化を感じました。『インターネットの速度改善を』といった声や『在宅勤務用にリフォームをしたい』など、自宅で過ごす時間が増えたためだと思われます。その中でも一番増えたと感じたのは『騒音・生活音』に関する苦情です。『隣家の音が気になって、リモート会議に集中できない』『勉強に集中できない』といった切実な声が増えました。

 

あるマンションでのエピソードです。

このマンションは築20年のファミリーマンションで、現役世代のお父さん・お母さん、赤ちゃんから小中学生の子どもたちが多い活気あふれるマンションです。

子どもたちは皆元気なので、コロナ前から『お隣のお子さんが騒ぐ声が…』とか『屋上で子供たちが走り回っている…』といったご意見がよく寄せられていて、その度に配慮を促す文書を貼ると、『これってうちのことでしょうか…』と相談のお申し出があったり、時には電話で事情を伺ったり…マンションではよくある日常のトラブルです。

しかしコロナ後これが一気に増え、フロントの私も管理員も日々増えていく掲示に、心苦しい思いでいました。職場と同じように学校や幼稚園・保育園も休業となり、さらに外出自粛と、子どもたちに行き場がなく、家でじっと過ごすことにも限界が来ていたからです。

お母さんたちはどこか、子どもの声や足音物音に戦戦恐恐としていて、お子さんを叱る声が聞こえてくることが以前より多くなりました。

 

そんなピリピリムードが漂っていたある朝、バルコニーでミニピアノの演奏が始まりました。鍵盤を叩いているのはおそらく子どもです。そろそろお母さんに叱られるかな…と管理員が思っていると、聞こえてきたのは叱る声ではなく、二人くらいの小さな手の『拍手』でした。どこかの部屋の小さなきょうだいが送った温かいその賞賛のおかげか、その日はお母さんの叱る声は聞こえてきませんでした。管理員はこの時思わず笑顔になり、大きく一息ついて心の中でこう思ったそうです。

『お母さん、少し気が楽になってくれたかな』

後日管理員からこのエピソードを聞いた私も思わず笑顔になりました。

 

マンションは様々な人が生活する場です。特にコロナ以降は、仕事場であり、療養する場であり、遊びの場であり…年も立場も違う多くの人が一日中を過ごす場所になりました。皆が快適に過ごすために、従来どおり他への『気遣い』はもちろんですが、同じくらいに『許容』が求められている時代になったと、切に感じるこの頃です。

 

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