ライト建築の美と強さにふれる

2025.07.01

先日、家族で兵庫県芦屋市にある「ヨドコウ迎賓館」の見学に行ってきました。
ここは、世界的に有名な近代建築の三大巨匠のひとりとされているフランク・ロイド・ライト自身が設計した日本で唯一ほぼ完全な形で残るRC造の建物で、築100年を超える国指定重要文化財にもなっています。
 
私達はそれほど建築に興味はなかったのですが、ライトの建築物だけは例外です。
そのきっかけは自宅のすぐそばにある「甲子園会館」(旧:甲子園ホテル、現:武庫川女子大学上甲子園キャンパス)です。
この建物は本当に素晴らしく、近くを通るたびに足を止めて見とれてしまいます。
予約して内部見学も何度か行きましたが、その度に新しい発見があり、何度見ても見飽きない素晴らしい建築物です。
築100年近い甲子園会館は、機能性と合理性を追求する当時の潮流ではなく「自然との調和」を理念としていたライト式建築と言われおり、それにさらに日本の伝統美と西洋を融合させた建築物です。
ライトが日本で設計に関わったすべての建築物において設計から竣工までを実質的に携わったライトの愛弟子、遠藤新氏が設計した建物で、フランク・ロイド・ライトよりもライトらしい建築物と言われているとかいないとか・・。
 
HPで検索してみてください。
写真を見ただけでもその素晴らしさがわかるはずです。
この建物は、映画やドラマのロケ地としても有名で、NHKの朝ドラ「まんぷく」でも主人公が就職したホテルとして使われていました。
甲子園会館がきっかけで、冒頭のヨドコウ迎賓館にも行ってみることにしたのです。
 
なおライトの建築物は実は、外観や意匠が素晴らしいだけではなく耐震性にもこだわって構造が設計されているそうです。
その妥協を許さない姿勢のため、度々予算がオーバーし施主と揉めたとも言われています。
ライトが設計した旧帝国ホテル本館(2代目:通称ライト館)も、竣工披露式当日、式開始2分前に関東大震災が起きたのですがほとんど被害は無かったとか。東京中の建物が壊滅的な被害に逢う中で・・。
そして「甲子園会館」も阪神淡路大震災では照明のカバーが数個落ちただけだそうです。
 
このように建築物は決して外観や意匠だけではなく、構造・耐震性という要素も非常に重要な要素となっております。
わたくしたち管理会社にとって、築年数の古い分譲マンションの耐震問題は、居住者の安全と安心な生活を守る上で欠かせない大きな課題となっております。
耐震の重要性について住民の意識向上や共通理解を深めること、建替え方針との兼ね合い、コスト問題の解決、管理組合としての合意形成の難しさ、これらを経てはじめて建物の耐震診断の実施や補強工事の実現につながります。
たくさんのプロセスが必要ですが、安心で安全な住環境を実現すべく管理会社としてこれからもお手伝いできればと思っております。

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