2020.02.10
「SEIYOいい話コンテスト」の2019年受賞作品をご紹介いたします。
当社の管理物件に勤務する管理員の作品です。
≪ゴミ袋の中の『宝物』≫
~次のマンションの管理会社もライフポート西洋、きっとよい管理人さんだと思います~
長かったサラリーマン生活をリタイア後、ライフポート西洋の「マンション管理員」に採用していただいてから、早いものでもう5年が過ぎました。
その間の忘れられないできごととして、居住者の方が誤ってゴミ袋の中に投棄した『宝物』を懸命に探した思い出―2回の思い出があります。結んだポリ袋を一つずつ開き、手を突っ込んで探る指先のヌルッとした感触とともに、その時の切迫感が今も忘れられないものになっています。
第1回目は、着任1年目のことでした。朝ゴミ置場で、当日の区の収集対象である「可燃ゴミ」(生ゴミ等)の整理・搬出作業をしていました。その時居住者である高齢の女性の方が来られ、真剣な面持ちで次の訴えをなさいました。
「自室のマスターキーが昨日より見当たらない。室内をくまなく探したがやはりない。前日ここで落としたと思われる。」
色々お話を聞きながら思い出したのは、昨日の朝この方がゴミ出しに来られた時の光景です。
それは、キーを通したひもを手首にはめ、”野菜の切りくず”が顔を出した小さなポリ製のゴミ袋を私に手渡してくれたことです。
今朝すでに大方のゴミは、「45リットルポリ袋」(大袋)にまとめ込んで、マンション専用の集積場に搬出済みでした。ゴミ収集車の到着を気にしつつ、一つずつ大袋の結び目をほどいて中の小袋を調べていきました。
やがて見覚えのある”ほうれん草の切りくず”の入った小袋が現れ、その中にひもを通したキーを見つけました。まるで夢のような瞬間でした。
その日以降、その方はマスターキーを首に掛けるようになりました。娘様の厳しい助言があったと伺っております。
第2回目は、2018年8月の朝のことでした。マンションの最寄駅に到着すると、一階の出口に居住者の方(4人家族の若いご主人)がひとり、通勤姿で私を待っておられました。
伺ったお話は次のとおりでした。
「昨日の朝、可燃ごみをポリの小袋に入れてゴミ置場に出した。その際、袋の中に3歳の息子の古いおもちゃを『もう要らないだろう』と判断して入れた。ところが昨晩、その子が突然そのおもちゃを思い出し、強くそれを望んだ。出した小袋は、管理人によってすでに大袋にまとめられていたので、どれだか判別がつかない。何とか探し出してほしい。小袋の目印として、結び口のすぐ下に黒色のヘアーブラシがある。」
区の収集時刻にはまだ少し余裕があるなと思いつつも、急かされる思いで順次大袋の山を開いていきました。半数ほど調べ終えた時、一つの小袋の中に黒色のヘアーブラシを見つけました。
急ぎ袋ごと、在宅されている奥様のもとに届けました。奥様は中を探り、底の方にあったものを取り出されました。
「これです!本当にありがとうございました。子供が喜びます。」
それは手のひらに載るような古い木製のミニカーでした。
このご一家は、2019年に転居されました。その際いただいた言葉が今も頭に浮かびます。
「4人家族で今の部屋では手狭なので、引っ越しすることにしました。今度も管理会社はここと同じライフポート西洋さんです。
またきっとよい管理人さんだと思います。」
今、このご家族のおられた部屋の前を通るたび、お元気にお暮らしだろうかと懐かしくしのばれます。
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