コロナと共生する世界

2020.05.16

緊急事態宣言が発令されて、東京の都心はすっかり人影が少なくなりました。
夜間ともなると、警察官以外は歩いている人も少なく、そんなときに見上げるマンションの窓には、あちこちに灯りがともっています。
Stay home. 新型コロナの流行は、感染していない人々にも、不安と、不自由と、さまざまな困難をもたらしましたが、家にずっといることで、家になじみ、家族を愛し、自分達の生活を見つめ直す機会を与えてくれたという意味では、前向きに受け止められる側面もあったのかもしれません。

 

もちろん、多くのマンションで理事会や総会が流会となり、日程のずれ込みが生じています。
私たち管理会社も、元気はあるけれども高齢の管理員を数多く抱えているため、緊急事態宣言の趣旨に則り、やむをえず時短勤務やゴミ出しのみとなった現場もございました。
このような困難はたしかにあります。しかし、新型コロナの封じ込めは、最終的にはワクチンが実用化されるのを待つしかないので、それまではおそらく、流行と自粛を繰り返しながら、気長に少しずつ元の生活に戻るのを目指すことになるのではないでしょうか。
であれば、この、新型コロナと共生する新しい世界を、どうにかして前向きに生きていくことが必要なのかもしれません。

 

外出禁止令の出た海外のマンションで、たくさんの人がバルコニーに出て手拍子をとり、踊り、体を動かす動画を見て楽しくなりました。
そして、あるマンションでは、新型コロナと最前線で戦う医療従事者へのエールを、それぞれの窓から一斉に送っていました。素晴らしいことだと思います。

 

飛行機乗りだった詩人のサン=テグジュペリは、『人間の土地』の序文で、こんなことを書いています。
「ぼくは、アルゼンチンにおける自分の最初の夜間飛行の晩の景観を、いま目の当たりに見る心地がする。それは、星影のように、平野のそこここに、ともしびばかりが輝く暗夜だった。
あのともしびの一つ一つは、見渡す限り一面の闇の大海原の中にも、なお人間の心という奇跡が存在することを示していた。あの一軒では、読書したり、思索したり、打ち明け話をしたり、この一軒では、空間の計測を試みたり、アンドロメダの星雲に関する計算に没頭したりしているかもしれなかった。またかしこの家で、人は愛しているかもしれなかった。」(堀口大學訳)
人間の心という奇跡。

 

私たちは、外出できなくなったことで、普通に散歩したり、食べたり、笑いあったりできる日々がどんなに素晴らしいかを改めて知りました。
そして、いま普通に生きていることが、実は奇跡的なことなのだということを、毎日のニュースに接しながら、日々改めて感じています。
私たち管理会社も、みなさんの大切な生活を、少しでも支えられればと願って業務を続けてきました。
これからも、マスク越しではあるかもしれませんが、みなさんに笑顔を届け、消毒を徹底し、安心と安全を維持し続けて、このコロナと共生する世界を乗り切っていきたいと、願っています。

 

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