番外の環境作り

2022.02.01

「SEIYOいい話コンテスト」の2021年応募作品をご紹介いたします。

当社の管理物件に勤務する管理員の作品です。

 

 

「番外の環境作り」

 

定年後、健康維持のためと、それなりの経験を生かし何らかのお役に立てたらと思い、管理員という仕事に就かせていただきもう10年以上になります。毎日働きに行ける場所があることに、とても感謝しています。

 

ところで「いい話」ということですが、これと言ったものはなかなか無いものです。

清掃ついては、自己満足感はあるものの、居住者の皆様からの反応は今ひとつ。反面、騒音や自転車の置き方、その他のクレームをお受けすることはしばしば…。

職種がらこれが普通かな、と割り切っていましたが、皆様との会話や挨拶の中では、業務に対してきちんと評価していただいていることを伺い知ることができ、またエンジンを吹かし直している次第です。

 

そんな中で多くの反応、コミュニケーションが増えたことがありました。

それは館内の仕事とは違って“番外”かもしれませんが、正面玄関から建物全般の歩道側にある約30mの長さの植栽を通じてのものです。

今ではアジサイが4ヵ所、ガクアジサイ1ヵ所、モミジが5ヵ所、2mの高さほどに成長。下草の中には、カタバミ、ツユクサ、シラン、ツツジ、アガパンサス、沈下花等々が咲き、一時的にでもホッとする緑地になっているのではと思っています。

特にアジサイは2年くらい前の下水管取替工事でかなり傷んでしまいましたが、それにもめげず美しく咲いてくれています。

 

居住者の皆様からは、「家の飾りに」「墓参りに」「子供が学校に」と要望があり、また「家の庭だと思っています」と言ってくださる方もいらっしゃいます。

一方、通行人で若い女性の方がスマホで写真を撮っておられるのを多く見受けます。

年配の方からは「手入れがいいね」「木や花も喜んでいるよ」などと声を掛けてくれます。

花に関する要望、質問が多くなってきたので、同僚の管理員もそれに答えるべく、カラーで花の一覧表を作り、館内3ヵ所に掲示し、喜ばれています。

 

実はこの植栽区域は区の管轄なのですが、狭いためなのか手入れをしない場所で、以前はツツジが数本と小さな花と雑草だけでした。

そこで、ここが綺麗になると見栄えが良くなると思い、数年前に区の土木事務所に、当方で管理する旨を伝えたところ、「お願いします」と承諾を得ることができました。

以来、こういう作業に関心のある居住者の方と一緒に、植樹移植などをやってきたのです。

 

片手間でやってきた番外の作業かとも思いますが、本来の館内における清掃、点検、簡単な修理などと同様に、環境を美しくすることで会話が生まれることを体験することができました。

こうした特別なコミュニケーションの瞬間を大切に、かつ忘れないで、これからも内も外も快適な環境になるように、管理員業務に励んでいきたいと思っています。

 

管理会社をお探しのお客様、新規のお客様へ

管理のご相談・お見積はこちら

営業時間 平日9:00 - 17:30

タップしたら電話がかかります。
首都圏

0120-099-531

首都圏

0120-099-531

中京圏

0120-448-758

中京圏

0120-448-758

近畿・九州圏
近畿
九州圏

0120-945-811

近畿・九州圏
近畿
九州圏

0120-945-811