「ありがとう」は奇蹟の言葉

2022.02.16

「SEIYOいい話コンテスト」の2021年応募作品をご紹介いたします。

当社の管理物件に勤務する管理員の作品です。

 

 

「ありがとう」は奇蹟の言葉

 

「いつもありがとうございます」と、マンションの外周を清掃していると、近隣の住民の方から声をかけてもらいます。その度、心が温かくなり、気分が晴れやかになります。

「ついでですから・・・」と言いながら、マンションのそばのお宅の落ち葉なども､掃いてきれいにしています。

風が強い時には、相当な量の葉がごみ袋いっぱいになります。

風と格闘しながらも、頑張って清掃をして、道が美しくなると気持ちが良いものです。

 

この春、犬を散歩させている近隣の方と友人になりました。

ワンちゃんが高齢で家の中で徘徊することや、それでも元気がある時はなるべく散歩に連れて行っていることをお話してくれました。

お庭のミントやローズマリーを分けていただいたりして、お話もはずみ、ライン友達にもさせていただきました。

居住者様とは仲良くさせてもらっている方も増えましたが、まさか近隣の方までそんなに親しくなることができるとは思ってもみなかったので、嬉しい限りです。

私がもう５年もこのマンションに勤めていて、周囲を清掃してきたことを、ここ最近になって知っていただき、「長い間、毎日ありがとうございます」とあらためて感謝していただきました。

 

居住者の方でも挨拶を交わす程の方、まだおそらく一度もきちんとお会いしたことのない方、名前と顔が一致しない方などもいらっしゃるかもしれません。

近隣の方との交流は、騒音問題やゴミの問題などでも相談できる環境をつくる上で、大切なのではないかと思います。

これからも「ありがとう」の力で、人との縁を大切に、マンションの内外で絆を結んでいけたらと思っています。