群れをなして飛ぶ鳥のように！

2015.08.16

高校野球も終盤を迎え、それぞれの試合での選手たちの一挙手一投足に一喜一憂し、監督の采配に瞠目されていらっしゃる方も多くいらっしゃるとことと思います。
この暑さを越え冬に向かうとサッカーの季節です。
野球とは違い、サッカーの監督は細かく具体的な指示を出せません。
サッカーでは、刻一刻と状況は変化するので、場面に応じて的確・迅速に対処するためには、そこにいる選手たちが各々自分自身で判断するしか術はなく、監督に委ねられるのは大きな戦略を投げ掛けることだけです。
ゲームは、常にめぐるましく展開するのです。
選手たちは場面全体を見渡し、相手方だけではなく、自らのチームメイトの体勢や得手不得手を見極めながら、自らの意思で動きます。
ひとりひとりが全体を背負い勝利に向かいます。
慌ただしい昼休み。接客の手際よさが、私たちに小さな幸せをもたらしてくれます。
素人ながら、飲食店側の動きを顧客視点で整理してみました。
1) お客様を迎え、人数を確認した上で席に案内する。
2) 水とお絞りを出し、メニューを渡す。
3) 注文を受け、伝票に書く。
4) 厨房に注文内容を伝える。
5) 厨房から受け取った料理をテーブルに出し、伝票を添える。
6) 食事を終えられたお客様から伝票を受け取り、代金をいただく。
7) テーブルを片付け、椅子を揃える。
8) 新たなお客様を迎える。
この間、常連には言葉をひとつふたつかけ、様子を見ては水を注ぎ、場面を見守ります。
必ずしも一人の従業員がすべてを行なうわけではなく、また私たちのテーブルと同時にいくつものテーブルでことは進められています。
従業員はお店全体を見渡し、お客様の動きだけではなく、他の従業員の態勢を見極めながら、自らの意思で動きます。
ひとりひとりが全体を背負い、お客様の満足を望みます。
サッカーにしろ、飲食店での接客にしろ、私たちがもっとも気にかかるのはそれぞれの選手のプレイや従業員の振る舞いですが、その背景には確固たるチームの力が横たわっているような気がします。
空を飛ぶ鳥が、大きな群れをなし互いに距離をもって同じ方向に向かうように・・・