2020年の幕開けです

2020.01.01

2020年の幕開けです。

子年は十二支の最初の年、新たな時代が始まります。

 

2020年はうるう年です。

オリンピックの年だからうるう年なのか、うるう年だからオリンピックが開催されるのか知りませんが、とにかくうるう年とオリンピック・パラリンピックがともにやってきます。

前回のオリンピックが東京で開催された1964年は高度成長時代の終焉ではありましたが、テレビ・洗濯機・冷蔵庫の白物家電が爆発的に売れ、お茶の間に競技の映像が送り届けられました。

 

ＩＴ革命の究極にはＡＩが全人類の知能を凌駕するといわれる2045年問題が横たわっています。

「最適化」「コスパ」を合言葉に生身の人と向き合うことなく、「フェイクニュース」や「オルタナティブファクト」「ポストトゥルース」に右往左往し、人に向き合うことなくＳＮＳを唯一の表現手段とする人々。

 

大河ドラマ『いだてん～東京オリムピック噺（ばなし）～』では、二つの歌が印象に残りました。

ひとつ目は自転車節。

逢いたかばってん逢われんたい。たった一目でよかばってん♪

ふたつ目は「東京五輪音頭」。

オリンピックの顔と顔、ソレトトントトトント顔と顔♪

 

お茶の間で膝を突き合わせること。膝を交えること。

脈略がなく理路整然とした思考からは切り離された唐突な会話のいくつかが、新たな気付きにつながったことはありませんか？

いつの間にか忘れそうになるそんなコミュニケーションはディープラーニングを重ねたＡＩには決して到達できない境地だと思うのです。

 

2020年。オリンピックが産み落とすもののなかから、「最適化」や「コスパ」とは相いれない大切な何かを拾い上げることができればと願います。