不思議なゼロ災、不思議のない災害

2016.06.16

すこし前の話になりますが、野球評論家の野村克也氏がプロ野球「東北楽天イーグルス」の監督をされていた時に、試合に勝ったあと、
「勝ちに不思議な勝ちあり 負けに不思議な負けなし」
という名言を残しています。
「負けるときは、負けにつながる必然的な要因がある(不思議な点はない)」
しかし、「勝つときには、どうして勝ったのか思い当たらないという不思議な勝ちがある」ということです。
この言葉は、実は、野村監督の創作ではなく、江戸時代の大名でもあり、文人、武人でもある松浦静山の剣術書『剣談』からの引用だそうです。
この名言に近い言葉で、労働災害をなくすために、
「不思議なゼロ災(勝ち)、不思議のない災害(負け)」という言葉があります。
たまたま運がよく労働災害に繋がらなかったけど、「ヒヤリ」、「ハット」とした災害リスクは日常にたくさん潜んでおり、そのようなケースを出来るだけゼロに近づける努力が必要であります。
あの有名なハインリッヒの法則でも、1つの重傷害が発生する背後には29の軽傷害があり、さらにその背後には300の無傷害事故を伴っているといっています。
当社では、管理受託している43,000世帯のマンションに、お客様の生活をご支援する約1,000名の管理員・清掃員が勤務しております。
定期研修会において「安全対策」について理解を深めておりますが、日頃勤務中における「ヒヤリ」、「ハット」の情報を集め、災害リスクを限りなくゼロに近づけていきたいと考えております。
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