働き始めて6ヵ月

2022.07.16

「SEIYOいい話コンテスト」の2021年応募作品をご紹介いたします。

当社の管理員の作品です。

 

 

「働き始めて6ヵ月」

 

父親の介護を終え少し余裕ができたので、また働きたいと求職活動を開始しましたが、コロナ不況に加えて自身が67歳と高齢なため、条件に合う良い仕事がなかなかありませんでした。求職活動を始めて2 ヶ月目にライフポート西洋のマンション管理員の求人を見つけて受けたところ幸いにも採用に繋がりました。

勤務は代行員の方との引継ぎでしたので、少し不安でしたが担当フロントに丁寧に指導していただき何とかやっていくことができました。通勤時間も20分ほどと近く、大変良いところに入れたと感謝しております。

 

働き出して1ヶ月くらい経ったとき、朝出勤するとドアに居住者様からの貼紙がありました。

「昨日の夕方に突然、立体駐車場の駐車カードが使用できなくなりました。本日９時に外出しなければならないのでそれまでに再発行してほしいです」

駐車カード発行の基本操作は引継いでいたのですが居住者様の登録ナンバーがわからず、フロントに連絡して登録ナンバーや操作のアドバイスを受けて、なんとか9時前に新しいカードをお渡しすることができました。居住者様から大変感謝をしていただきました。

今では最新の駐車カード登録一覧表を送付していただき、私1人でも再発行できるようになりました。

 

少し仕事に慣れた年末年始にかけて、立て続けにトラブルが発生しました。

最初はエントランスの自動ドア故障です。

エントランスを清掃する際は自動ドアのスイッチを切るのですが、スイッチを入れ直しても正常に復帰しないことがありフロントに報告していました。年末年始の休日に入る直前に急激に悪くなり、応急修理や高額なコントローラー交換が必要になったため、購入許可承認の臨時理事会を年末年始の休日前に開催していただき無事に修理が完了しました。

 

年が明けて数日後の朝、管理事務室に入室したところ、昨夜、警備会社が水道ポンプ停止対応にて緊急出動した報告書が2枚置いてありました。

その報告書を読んでいる時、居住者様が来られて厳しい口調で「昨晩2回も水道が止まり困りました。自動ドアが故障しても生活はできるが、水道が止まったら生活ができないのだからすぐに直してください」とおっしゃられました。

すでに警備会社からフロントへ報告されているだろうと思いましたが、重大なことなので連絡が重複してもいいと判断し私からもすぐに状況を報告しました。以前、設備点検業者の方から水道ポンプが止まった時の再起動の方法を教えていただいていたので、勤務時間内に万が一再度停止してもすぐに対応できるように心構えをして待っていると、フロントがその日の午前中に修理業者を手配し無事に応急修理を終えることができました。

また、フロントからファックスにてお詫びと応急修理をした旨の連絡文を送付してもらいすぐに掲示しました。

その後フロントから電話があった際、私からの連絡の方が警備会社より早かったと感謝されました。緊急性のあることは重複しても良いのですぐに連絡すべき、と改めて実感しました。

 

ここ数ヶ月は仕事の合間に、居住者様が利用しやすいようにゴミストックルームを整美しております。

まず最初にストックルームに放置してあった不用材を撤去しました。次に、紙類・段ボール置き場の段ボールが嵩張って紙類がスペースから溢れ出していたので、ダンボール単独の置場にして、紙類置場を別の場所に新設しました。さらに、また今までなかった古着・タオル資源置場を新設して、全ての置き場にラミネート加工した表札を掲示しました。

居住者様から「使いやすく、きれいになった。ゴミストックルームが良く管理されている」とお褒めの言葉をいただき遣り甲斐を感じています。

 

働き始めて6ヶ月目に入った4月に、会社からうれしい連絡がありました。それは、定年が73歳から75歳に延長になったことです。きれい好きで評判の良かった前任の先輩管理員は、当マンションに7年間勤められたとのことです。私が定年まで勤めれば、ちょうど7年になります。先輩を目標に、健康に気をつけて定年まで頑張りたいと思っています。