2013.12.01
11月23日(土)に当社の社員が、名古屋市港区~熱田区エリアで開催された帰宅困難者体験ウォークへ参加しました。 そのレポートの一部を紹介します。
外出先や仕事先で被災した場合、自宅へ帰るのか、そこで留まるのか判断が迫られます。
「その時」、どのような状況に陥るのか、どう行動すべきか。
体験ウォークでは実際に街を歩いて観察してみることで、必要な心構えと準備を学びます。
今回の参加で、一番私が気になっていたのが、帰宅支援ステーションの現状です。
徒歩帰宅支援マップというものが、名古屋市でも作成されHP上で公開されていますし、拠点駅や各ステーションで公開・配布されていますが、積極的にアナウンスメントされていないからか、一般にはほとんど知られていません。
支援ステーションとして登録している施設には、出入り口ドア付近に【写真①】のようなステッカーが貼られています。
どこにどんな施設があり、どのような設備・サービスが受けられるのか、日頃からチェックしておく必要を強く感じました。
帰宅支援ステーションではトイレも借りられますが、ステーションが見つからない場合、どうしたらよいのでしょうか?
女性の場合は特に困ります。
そんな問題には、公衆トイレのある公園や拠点病院の位置を覚えておくという対処方法があります。
加えて学校施設には必ず、災害用井戸と共にマンホールトイレも設置されているので、そこを目指せばよいようです。
また、歩いている最中に、【写真②】のような自動販売機をいくつか見かけました。
「緊急時解放備蓄型自販機」といって、災害発生地域において無料で利用解放されるものです。他に災害情報をテロップで流す機能付きや、Wi-Fiステーションとなっている自動販売機も見かけました。
しかし、自動販売機の設置は、ほとんどがコンクリートの台に直接アンカーを打ち込んでいるだけでした。
阪神淡路大震災や東日本大震災では、路面の自動販売機やバス停、電柱などの構築物の倒壊で、死傷者がかなり出ており、通行にも支障をきたしました。
地震発生時の行動にはこれらの問題にも十分注意すべきでしょう。
いかなる備えも、いつかあり得る災害時に決して無駄にはならないはずと信じて、これからも防災活動をしていきたいと思っております。
【写真①】 【写真②】
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