カラス

2013.08.01

カラスは好きですか?
朝の出勤時、マンション脇に集積された生ゴミの袋をくちばしで破り、中のゴミを道路中に撒き散らして食べ物を漁るカラスは、ねずみやゴキブリ同様、不衛生な生き物の代表生物という感じがします。
おまけに、人が近づいても逃げもせず、馬鹿にしたようなしぐさを見せます。
子供の頃に聞いたり歌ったりした童謡「七つの子」では、夕焼け空の向こうの方に、「カァーカァー」と鳴きながら雛の待つ我が家(巣)へ帰っていく印象が強く、家庭的なやさしいイメージを持っていました。
今、繁華街や住宅街では飲食店や家庭から出される生ゴミが、毎朝道路に並べられます。
都会に住むカラスは昔とは環境が違うのです。
だいぶ前、出勤途中に、電線の上に止まっていたカラスに糞をかけられたことがあります。
カラスは電線にとまって「アホウ、アホウ」と馬鹿にしたように笑っていました。
とりあえず持っていたティッシュで頭に付いた糞をふき取り、会社に着いてから洗面所で髪の毛に付いた糞を洗い流しました。でも、頭が臭いのではないか、と終日気になって仕方がありませんでした。
そんなこともあって私はカラスが嫌いです。
ある時、家の近くの児童公園に怪我をして飛べないカラスがいました。
でも、そのカラスは、持ち前の運動神経とジャンプ力で低い木の枝から高い枝に跳び移り、住宅の窓のひさしに渡り、ついには電柱の上にまで上がり、3階建ての住宅の屋根にまで行ってしまったのです。仲間のカラスが近くでカァカァ鳴いていました。
飛べないカラスは、木の枝に止まって、「クルルル」と観察するように私を見下ろしていました。
その後何回か公園でそのカラスを見かけました。
その度に木の枝から私を「クルルル」と見下ろしていました。
いつの間にかそのカラスのことが気になっている自分に気が付きました。
他のカラスは広い空を飛び回ってどこかに行ってしまうのに、このカラスはこの公園のどこかをねぐらにしてこの公園を中心に懸命に生きているんだと、このカラスだけには特別な想いを感じました。
木の枝に止まって、じっとこっちを見つめているのです。光沢のある黒いような深緑色をした顔を傾げながらこちらを見ているのです。
こちらも立ち止まってじっとその目を見つめました。
そのカラスはいつの間にか姿を見せなくなりました。どうしたのだろう、少し淋しく思いました。
近所にいる野良猫にでも襲われたのではないか、害鳥で駆除されたのではないか、などと思いました。
あのカラスはどうしたのでしょう。
カラスは本当に憎むべき生き物なのでしょうか?
我々都会人がカラスを害鳥にさせているのではないでしょうか。
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