2016.08.01
小学校の近くに公園がありました。
遠い昔の武将が構えた邸宅の跡地の一部だったそうです。
明治時代には礎石や土器類が多く発掘されたようで、通っていた小学校の校庭に石碑がありました。
低学年のころには、鬼ごっこをしたり隠れん坊をしたり、ドッジボールをしたり野球の真似事をしたり。学校が終わると上級生がいる校庭ではなく、この公園で自分たちだけの時間を過ごしました。
時は経ち、小学校は廃校となり、近くの公園から子供たちの声が聞こえることもなくなりました。
ただ私たちの記憶だけがその地に眠っていいます。
大阪万博のころ、校庭の片隅に埋めたタイムカプセルとともに。
時間を軸として様々な事象や状況を語る手法を歴史学が体現しているとすると、そこここの場所を軸として埋められた記録を辿る手法も必要だとは思われませんか?
高校への通学路には小高い丘のような公園がありました。
標高80~85mの山が切り開かれたそうで12,000坪にもおよぶ広さを誇っていました。
この山に本陣を置いた武将は、わずか数100名の手勢で数万の敵軍を迎え撃ったといいます。
学校での生活は、この公園を上ると始まり、この公園を下ると終わります。
まるで着替えをするかのように。
今でも通りがかると、高校生のころ流行った歌や友だちのことを思い出します。
記憶はここにも埋められています。
場所にまつわる記憶。
私たちの仕事はマンションにお伺いすることから始まります。
理事会や総会、巡回や工事の立会い。当たり前のことですが、それぞれのマンションは動くことなく私たちを待ってくれています。
そしてまた、それぞれのマンションには、それぞれの場所には、固有のコミュニティが育まれています。
「ポケモンGO」が場所に住みつくポケモン探しを目的だとするならば、私たちの仕事はマンションという場所が持つ未来の記憶づくりをお手伝いする仕事のような気がします。
今回、ホームページをリニューアルしました。
これからも「ハートふるコラム」をご愛顧の程、よろしくお願いいたします。
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