2017.08.16
何年も前のことですが、大型マンションでコンシェルジュの仕事をしていた管理人さんが、スペインに旅行した際にこんなことを話していました。
「スペインやポルトガルが先進国じゃないなんてとんでもない。街には電線や電柱が一本もなくて、どこを撮っても絵になるんですよ。日本とは大違いです」
当時、全くその通りである現実に大変残念な思いをしましたが、今も当時と大差ありません。
私達がマンションを紹介するために写真を撮影しても、たいがい電線が写り込んでしまって残念な写真になります。
昨年、日本を訪問する外国人が年間2000万人を超えたと話題になりましたが、2015年の数字で見ると外国人観光客の数で日本は香港やマレーシアに及ばず、アジアで6番目です。
スペインは外国人観光客が年間6800万人を超えていて、日本との格差はかなり大きいと言えます。
日本も決して伝統的な文化遺産や自然遺産の数では負けていないと思うのですが、その大半は残念ながら「電線や電柱の陰に隠れている」のです。
「欧米やアジアの主要都市と日本の無電柱化の現状」
(出典:国土交通省 http://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/index.html)
電線や電柱が近代化を象徴していたのは、もう百年も前のことです。
ところがこれを良いものとして評価する心性だけが残っているのでしょうか、景観を破壊していることは意識の外に追い出されてしまっています。
近年では、小池都知事が「電柱地中化」の旗振り役をしており、国土交通省もHPに「無電柱化の推進」というサイトを設けたりして、以前とはだいぶ環境が変わってきています。
2020年の東京オリンピックを前に、電線や電柱という「不都合な真実」に一人ひとりが目を向けて、景観を変えていく力になっていければと願っています。
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