きれいすぎると･･･

2020.10.16

最近、新型コロナウイルス感染予防のため、あちこちに消毒液が置かれ手を頻繁に消毒していますが、こんなに手を消毒しすぎて大丈夫なのかな？と思うことがあります。

一説によると過度な消毒は、手に存在している常在菌にダメージを与え自身のバリア機能を下げむしろ感染のリスクを高くするという考え方もあるようです。

 

私の住む兵庫県では、海の水質改善が進み“きれい”になりすぎたとのことでプランクトンのエサとなる海の栄養分（窒素やリンなど）が減り、その影響で食物連鎖のバランスが崩れ小魚の漁獲量が減少したり海苔の色落ちなどが問題となったりしているとのこと。

このため窒素やリン濃度の下限値を設定するというユニークな条例が全国初で制定（正式には現条例を改正）されました。

 

これは言わば、これ以上、海（水）をきれいにしないようにするという条例です。

私が子供の頃は、工場排水の垂れ流しなどにより海が汚れ窒素濃度が高まりそれらを餌とするプランクトンの大量発生で赤潮が多発し「瀕死の海」と呼ばれていた時代でしたが･･･。

そしてその頃から工場排水などの規制が強化され、その後徐々に海はきれいになり、今やきれいになりすぎたということ？

 

もしかすると、菌やウイルス、微生物などは、一掃するのではなくうまく共存すべきなのかもしれない・・・と素人ながらに考えてしまいました。

とはいえ、老若男女、健康状態が異なる人々が生活するマンションでは少しの油断で感染症が拡大してしまうケースも考えられます。

当社としても常に最新の感染情報の把握に努め、関連機関等と連携しながら状況に応じた対策を徹底してまいりたいと考えています。