100年マンションのために

2021.12.01

私共が受託しているマンションの一つは、今年築50年を迎えます。ここの理事長さんが、建物診断を設計事務所に依頼したところ、「ちょうど折り返し点ですね」と言われたそうです。

そう。マンションの躯体はきちんとメンテナンスしていけば、100年もつのです。劣化しやすい給排水管や電気系統、ガス配管等を取り換え、一定の周期で屋上防水や外壁の補修をしていけば、問題なく100年を迎えることができると思われます。

 

実際、パリには築100年近いアパルトマンがゴロゴロしていますが、不動産としての資産価値はさほど落ちていません。(そもそも不動産広告に築年数が書いてありませんし。)ヴィンテージとして価格が上昇する傾向すらあるようです。

https://www.green-acres.fr/不動産物件/パリ

こちらは18世紀築のパリのアパルトマンを改装した方についての記事です。

https://suumo.jp/journal/2020/11/17/176262/

18世紀築というと、もう200年以上経っていますね。

 

日本では木造建築の一戸建てが多く、地震や火災や空襲に見舞われた経験から、建物が長持ちするというイメージがない方が多くいます。また、明治維新以来の文化変動、高度成長期以来の技術革新のスピードにより、建物がもっていても「社会的劣化」により廃棄解体される建物も多くありました。

 

しかし、耐震性能の向上や消防設備の普及によって、マンションは地震や火災に強くなりました。さらに、リノベーション技術の向上により、社会的劣化もカバーできる条件が整ってきました。その結果、もともと立地のいい場所に建っている古いマンションが、ヴィンテージとして注目されるようになってきています。

 

バブル崩壊後は「失われた20年」と呼ばれていますが、この間に日本は成熟期を迎えました。落ち着いた古いものを大切にし、新しい価値を加える余裕が出てきているのではないでしょうか?

 

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