2022.04.16
「SEIYOいい話コンテスト」の2021年応募作品をご紹介いたします。
当社の管理員の作品です。
英語から学んだ「マイ・プレジャー」の心
昨年、当マンションに新しく引っ越されてきたとあるお客様。
小耳に挟んだところ、どうやら外国系の方のようです。
得意とする「イエ~ス!」「アッハァ~ン!」の相づち英語ではちっとも会話にならないので、ネタ探しに市役所に行ってみました。
肝心な会話ネタの市政ガイドは無く、あったのは「ゴミ分別冊子」の英語資料だけでしたが、いずれ説明が必要になるだろうとその冊子をもらいました。
数日後の朝、そのお客様の姿を見かけました。まずはこちらからと、恐る恐る声をかけてみます。
「ぐっど…もおにんぐ…」
お客様からは、「オハヨウ・ゴザイマス」との返事。
(良し良し…。出だしは好調だ…)
すかさず、「じすわん、ぷりーず」と、先日入手した冊子を差し出します。
パラっとめくって、「スァンキュ~ ヴェリーマッチ!」との返事。
加えて、「マーブェラス!」の一言。予期しない英語に一瞬戸惑いました。
その後、急いで管理室に戻り、辞書を引いてみます。
(聞いたことがあるようでないような、たしか『ま・あ・べ・ら・す』と言ってたな…)
辞書によると、どうも「サンキュー」の上位語で、日本語で言うと『感激』のような意味だとわかりました。
どうやらお客様は喜んでくれたようです。まずは、『ヤッタね!』です。
その後、奥様から、奥様は日本育ちですが、旦那様は日系三世で、日本語は全くわからないということをお聞きしました。
ある日、その旦那様が、奥様が駐車場入口キーを忘れたと相談に来られました。
「ヘロ~・マァ~ク!」。(以前、アメリカの方にニックネームでMarkと呼ばれた話をしていました)
旦那様から、奥様からの手紙を渡されました。そこには朝忙しく出かけて、キーを忘れた経緯が書かれていました。
キーを渡すと、「スァンキュ~・ブェリーマッチ!」と喜ばれました。
いつもならすかさず、一つ覚えの「ゆうあー・うえるかむ」を使うところを、今回は準備していた『おもてなし言葉』の「マイ・プレジャー」を使ってみます。
(…どうだろうか? …気持ちは通じたろうか?)
後で、旦那様からお礼として海苔煎餅の小袋をいただきました。
「海苔煎餅」という意外なチョイスに驚きながらも、ご厚意としてありがたく頂戴しました。
こんな『心を通わす英語探し』の管理員人生。まんざら捨てたもんでもないな、と思いました。
清掃のとき、皆様からの「いつもご苦労様」の返答に使っている「ありがとうございます」の言葉。
これからは、今回学んだこの「イッツ・マイ・プレジャー」(それこそ、私の喜び)の言葉も加えたいと思います。
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