4年目の稔り

2022.05.16

「SEIYOいい話コンテスト」の2021年応募作品をご紹介いたします。

当社の管理員の作品です。

 

 

「4年目の稔り」

 

私は40年勤務した会社を定年退職してから、ライフポート西洋の管理人をはじめて4年目になりました。

勤務するマンションでは、居住者様の有志の方々が花壇にペチュニア、ガザニア、ラベンダーなどの花を10種類以上植えていて、春に咲き誇る姿は築20年以上のマンションを新築の建物に見間違うほど綺麗です。

 

勤務1年目は植栽について右も左も分らず委託契約内の“樹木散水と植込内除草”をひたすら進めていました。

2年目になると当時のフロント担当から「散水と除草だけでなく剪定や花壇の手入もして欲しい」と言われました。

剪定と花壇の手入れは、契約上は“その他の業務”にあたりますし、ド素人でセンスもない私には難しいと回答しましたが、お客様からの再々の要請なので出来る範囲でも良いから、と頼まれました。

最初は葛藤がありましたが、自分の心に問いかけるうちに「管理というのは雇われ根性ではいけない。敷地や建物の一切を自分のことと思って仕事に励み、責任を担うと決めることが大切である」と気付きチャレンジすることにしました。

花壇の手入れや剪定について本を読んで勉強するようになりました。

 

そのような中、3年目には花壇を手入れする有志の方々の労をねぎらうつもりで咲き誇った花の写真を撮って掲示板に掲示しましたが何の反応もありませんでした。

4年目も継続して通常業務の散水・除草に加えて剪定や花壇の手入を進めていたとき、有志の1人のご婦人が「私も剪定や花壇の手入をするので道具一式貸して欲しい」と声をかけてくれました。

4年目にしてやっと声をかけてもらって、居住者の皆様の一員に入れていただいた喜びで感無量でした。

 

また、一般の方やお子様が花壇の前で立ち止まり花の観賞をしている様子をたびたび見たので、花の名前を教えてもらえればネームプレートを作成しましょうか、とご婦人にお伝えしました。

ご婦人はすぐに、綺麗な手書きで10種類以上の花の絵に名前を添えたものを描いてくださいました。

ご協力に心から感謝しつつ、ネームプレートを作成し花のそばに立てかけました。

 

植栽の手入れを通じて、当時のフロント担当から「契約書に書いてある項目をミスなく実施することは当然であり、その他にできる範囲で居住者様に喜んで貰えることは何か常に考え行動することが大切である」と気付かせていただきました。

その結果、居住者様と心と心の繋がりができたことを大変うれしく思っています。

今後も居住者様のためにますます一生懸命頑張ります。

 

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