2022.06.01
「SEIYOいい話コンテスト」の2021年応募作品をご紹介いたします。
当社の管理員の作品です。
「『信』無くば立たず」
マンション管理においては、なにごとも起こらず平穏に日々が過ぎるのが最良です。
しかし時として想定外の問題が発生し、初期対応を誤れば管理人のみならず管理会社の評価に連動します。
このことから、管理人として8年目を過ぎた今でも緊張感をもって業務にあたっています。
着任して間もない頃は、居住者様と管理会社・管理人の信頼関係ができておらず、月にー度の理事会で毎回難題が持ち上がるマンションでした。
そこで微力ながら信頼関係回復の一助になれば、と管理室の窓を全開にしてオープンな雰囲気づくりに努め、積極的に挨拶をするようにしました。
挨拶の前に「○○さん」とお名前を言い添えることにし、「今日は寒いですね」とか「気をつけて行ってらっしゃい」とか、徐々にー言、二言を加味していきました。
更に、居住者様の話をよく聴くように心掛けました。
また、月次報告書に写真を添付することで今までより詳細に“できごとの見える化”が図れるように工夫しました。
取り組みの結果、マンションの問題事項が滅少傾向に転じました。
もちろん、理事長とフロントの努力があってのことです。
現在では住民の皆様と管理会社の信頼関係が良好でとても穏やかなマンションになっています。
2019年にお二人とも聴覚に障がいがある老夫婦が入居されました。
私は手話が出来ないので筆談により諸々の対応をしました。
タクシーの手配や郵便・宅配便の不在票のやり取り、ゴミの捨て方、近所のお店の紹介‥‥などなど多岐に渡ります。
息子のような気持ちで丁寧にお世話をさせていただきました。
少しづつ手の動きや口の動き、ジェスチャーで簡単な意思疎通も図れるようになりました。
半年ほどして広島に住む娘様ご夫婦が帰省されました。
到着早々、管理室にいらっしゃって、
「両親は安心して穏やかに暮らしています。いつも親身なフォローをありがとう。
日頃、手紙やSNSで小まめに連絡をとっていますが、聴覚障がいがある友達も複数でき、サークルにも参加し、外出も以前より増えているようです」
と、丁重なお礼の言葉をくださいました。
「帰省の挨拶もそこそこに、両親は管理人さんの話ばかりでした」と、涙ぐみながら話を結ばれました。
管理人として誇りと働き甲斐を感じた一時でした。
引き続き頼りにされる管理人としてモチベーションを高めながら勤務したいと思います。
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